女性の一生で一番バストが大きくなるのは、
「授乳中」なんですが、
大きくなる人は3カップ以上…
つまりトップが10センチ近く大きくなる人もいれば、
妊娠前とほとんど変わらないと言う人もいます。
でもどちらの場合であっても授乳が終われば、
バストは小さく萎んでしまう…
そんな悲しい現実が待っているんですね。
と言うことで今日は産後のバストアップ、
バストケア法についてお伝えしたいと思います。
産後にバストアップするためのコツって？
産後のバストアップのお話の前に、
妊娠とバストの関係性について、
基本的なことをお伝えしますね。
まず妊娠するとバストが大きくなっていくのは、
ほとんどの女性が経験しますが、
妊娠後にバストが大きくなっていく理由は、
「女性ホルモンのプロゲステロンの作用」
によるものです。
プロゲステロンの作用とは妊娠した女性を、
助けるために分泌されるホルモンですから、
妊娠中にこのプロゲステロンが多く分泌されることで、
産後に待っている授乳を円滑にするために、
乳腺がドンドン発達していくんですね。
乳腺が育てば当然乳腺を守る脂肪も増えていますから、
自然にバストアップする、と言うわけです。
バストアップのための女性ホルモンと言えば、
「エストロゲン」
と考えるのが一般的ですが、
じつはプロゲステロンにも乳腺の発達を促進させる、
という作用があるんですよ。
産後のバストはそのままの大きさでいられる？
時どきいただくメールで、
「今授乳中なんですがこのおっぱいの大きさを、
維持できる方法はありませんか？」
と聞かれることがあります。
そりゃそのままの大きさやハリでいられるなら、
誰も苦労はしませんが…
妊娠して授乳が終わるまでのパンと張ったバストは、
言うならば「ニセモノバスト」なんですね。
授乳期が終ると待っているのは、
「バスト脂肪の燃焼と下垂」と言う悲劇です。
これは99％確実な話ですし、一人目よりも二人目、
二人目よりも三人目の方が、
その悲劇の加速度は速いものです。
授乳が終わると小さくなる原因
授乳が終われば母乳を作り出す乳腺組織は、
活動を終えるわけですから、
母乳を蓄えていた乳腺は衰退します。
そうなると乳腺を守っていた脂肪も、
役目を終えて少しずつ衰退（燃焼）します。
この現象によってバスト全体が小さくなって、
さらには膨らんだ風船の空気が抜けるのと、
同じように萎んでしまうので、
「下垂」も起きてしまうんですね。
下垂の原因をさらに突き詰めれば、
タワワだったバストを支えていた、
クーパー靭帯が伸びたり切れたりするために、
垂れてしまうんです。
クーパー靭帯は使い古したゴムと一緒で、
伸び切ってしまうと元には戻りません。
ですから再びバストを上に、
引っ張る上げるような働きができなくなり、
バストは悲しいくらい見事に、
垂れてしまうんですね…
※ただしバストを支えているのは、
クーパー靭帯だけではありませんので、
下垂の程度によりますが修復は可能です。
参考記事
クーパー靭帯の謎・・小さいから下垂しない、のオオウソ
産後にできるバストアップケア法って？
卒乳後のバストの悲劇を極力避けるためには、
いくつかの方法があります。
1、マタニティブラは早めに卒業すること。
産後や授乳中はマタニティブラや、
授乳用ブラを着用するのが一般的ですが、
じつはこれが悲劇の始まりでもあります。
どうしても緩めのブラになってしまい、
バストが左右に流れ、
さらには正しい位置より下に落ちてしまうため、
常に「乳落ち状態」にあるので。
バストにとっては悪いことづくめと言っても、
過言ではないんですね。
とは言っても大事な授乳中にワイヤーブラで、
グッと締め付けるのも決して良くありません。
このへんが痛し痒しなんですが、
授乳中でもブラは正しい位置につける習慣と、
授乳中期を過ぎた頃からブラに気を遣い、
なるべく流れないようなフィットブラを、
着用することです。
また授乳中もナイトブラでケアするのは、
大切なことですがここではナイトブラは、
ややゆったり目を選ぶのがコツです。
参考記事
ナイトブラは育乳に効果あり？口コミで人気のブラはどれ？
2、姿勢に気をつけた生活習慣を。
妊娠から出産授乳の時期は、
どうしても姿勢が悪くなりがちですよね。
姿勢が悪くなれば胸郭が前に湾曲して、
肩甲骨は開きっぱなしで、
バスト土台の胸筋は冬眠状態にいます。
先ほどお話しした「下垂」
修復には、
この胸筋の存在がとても重要になってきます。
妊娠中はともかく産後は姿勢が、
悪くならないように注意しましょうね。
3、バストアップエクササイズ開始。
これはゆっくりでいいですから、
習慣化することがとても大切です。
合掌ポーズで胸筋量を少しずつでも
増やすこと。
そして胸筋をストレッチすることも、
日に何度か取り入れてください。
また下垂予防のために小胸筋を、
1日2回程度マッサージするのもお勧めです。
参考記事
胸筋ストレッチ紹介記事
4、バスト周辺のリンパを流すこと。
授乳中の乳腺マッサージは基本的に、
NGですが、
バスト周辺のリンパを流すマッサージは、
ぜひ取り入れてください。
老廃物が溜まったリンパを流すことで、
健康的に乳腺を維持できますし、
卒乳後のバストのハリを保つ役目もあります。
断乳ではなく卒乳のすすめ
授乳を終了する方法は2通りあって、
「卒乳＝授乳の卒業」「断乳＝授乳を強制的に断つ」
ですが、
授乳を終了するタイミングというのは、
赤ちゃんの発育状況などで、
各ご家庭の判断になると思いますが、
産後のバストケアを考えた場合、
これは断乳よりも卒乳がおすすめです。
卒乳の場合少しずつお赤ちゃんの、
離乳食を増やしたりして、
授乳回数は赤ちゃんの様子に応じて、
減らしていきますので、
バストもそれに反応して、
自然にそして比較的緩やかに、
小さくなって行く傾向がありますが、
お母さんが一方的に授乳を断った場合、
しばらくの間は体も母乳を作り続けますが
体が母乳の必要なくなったと判断したら、
母乳は急激に作られなくなってしまい、
バストもまた急激に萎んでいく傾向があります。
どちらが良いとは言い切れませんが、
産後のバストアップやケアを考えたら、
やはり「卒乳」の方が良いと言えますね。
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